本仏壇には、名匠・岡田正春の仏壇に相応しい材をふんだんに使用しております。その材は「紫檀(花梨)」。遣唐使によって唐より伝来した唐木(からき)と呼ばれる木材の中でも、紫檀は「唐木三大銘木」とされ、重硬で緻密な材質であり、その美しさと防虫性、防腐性から、最高級木材として珍重されてきました。その稀少性は近年益々加速しており、国際自然保護連合のレッドリストでは危急にランクされています。本仏壇は写真のように、紫檀の無垢板で天然木材を挟み込んで張り付けた「練り」という製法で作られています。これにより、無垢板よりも反りや割れが起こりにくいものになります。