浄土宗
浄土宗
教え
ただひたすらに阿弥陀仏の誓いを信じ、念仏を唱えることによって西方十万億土のかなたにある極楽浄土に往生できるという考え方「専修念仏(せんじゅねんぶつ)」を説く。
念仏は誰にでも納めうる「易行」であるがゆえに、弥陀の平等な慈悲心からいって本願にほかならないとする。
本尊 | 阿弥陀如来 |
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脇尊 | (右)観世音菩薩・善導大師(左)勢至菩薩・法然上人(円光大師) |
総本山 | 知恩院(京都府) |
開祖 | 法然(1133~1212) |
平安末期に岡山県に生まれた法然は比叡山に学んだ。中国の善導が著した「観経疏(かんぎょうしょ)」によって、凡夫もまた救済される道があると知り、念仏に帰することを決意。それを広めんと43歳のときに比叡山を下りた。
「専修念仏」の教えを慕い、親鸞をはじめ多くの学徒が集まったが、「伝統的な仏教を否定するもの」として比叡山延暦寺の宗徒達の圧力により75歳のときに四国に配流された。
最後は法然ゆかりの寺、大谷の禅房(現在の知恩院)において80歳で大往生を遂げた。
メモ:浄土宗の勤行
朝は仏飯とお茶、花、供物をささげ、灯明をともし、仏前に正座。線香か香を焚き、リンを二回鳴らし『法華経』の経本を読む。最後にリンを三度鳴らし、教本を閉じ、合掌。
夕は『阿弥陀経』を中心として経をあげ、朝供えた仏飯、供物等をさげる。